ハワイ(アメリカ)ではサービスを受けたらチップを払う習慣があります。
どのタイミングで払ったら良いかわからず、いくら払ったら良いのかイマイチ分からない人も多いのではないでしょうか?
今回はそんなチップについてよく分からない。と言う人のためにチップについて解説したいと思います。
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目次
州によってはウェイターの時給は2ドル代
アメリカでは最低時給は州によって違います。
また、州によってはチップがもらえる仕事と、チップがもらえない仕事で最低時給が変わる州があるそうです。
チップがもらえる仕事は、
・州ごとに定められている最低賃金とは別に最低賃金が定められている州
・他の仕事と同じ最低賃金がもらえる州
があります。
例えばカルフォニア州はチップがもらえる仕事でも、チップがもらえない仕事でも同じ最低賃金がもらえます。
アラバマ州やテキサス州など多くの州では、
・チップがもらえる仕事の最低賃金は2.13ドル
・その他の仕事の最低時給は7〜9ドル程
と最低時給が変わります。
州によってはチップがもらえる仕事は2ドルと非常に低い時給しかもらえません。
つまり、チップがないと生活が成り立たないのです。
しかし、どの州でもチップが働いてる人達の生活がかかっているという事には変わりがありません。
なのでチップは習慣、マナーですが、チップは気持ちだから払わなくて良い。という軽いものではなく、そこで働いている人達の生活がかかっているものです。
例えサービスが悪くてもチップを全く置かないのではなく、マネージャーを呼んで不満点を伝えたり、チップを10%ほどに減らす位良いでしょう。
よっぽど怒り震えるくらい酷い時は$1だけ置いたりする人もいるようですが、私はそんなに酷いウェイターさんに会った事が無いです。
また、チップに馴染みのない日本人はチップを払い忘れる事が多く、マナーのない失礼な人達と思われてしまうので気をつけましょう。
シチュエーション別チップの渡し方レストラン
レストラン
クレジットカードならお会計時に払います。
クレジットカードを渡すと、食べた分の金額と一緒にチップの金額を書く欄があるレシートのような紙を渡されるので、そこへ金額を書き、サインをしたら終わりです。
少しわかりにくいので写真付きで解説します。
レシートの様な紙が3枚渡されます。
1枚はこれ。何を頼んでいくらになったかという明細。
次にこのMerchant Copyと書いてある紙。
お店によってはFor shopと書いてあったり、何も書いてない場合があります。
この紙のGratuity (お店によってはTipとかかれています)と書かれている所にあげたいチップの金額を記入します。
15%ならいくら、18%ならいくら。と目安が書いてある場合が多いので、15%以上で自分の好きな金額を書きます。
そしてチップの金額と食べた物の金額を足した合計をTotalの所に書き、Signedと書かれた所にサインをすればOKです。
Customer Copyと書かれた紙は、お客側が持ち帰る用のレシートです。
チップをいくら払ったか忘れたくない場合は、チップとトータルいくら払ったか空欄に書いておくと良いでしょう。
また、現金ならお店を出る時にチップをお釣りをもらったトレイの上や、風で飛ばないようにコップの下に置いていきましょう。
サービスが素晴らしく、その気持ちを伝えたかったら多く払うのも良いです。
カフェ
自分でレジで注文して、飲み物をカウンターに取りに行くカフェではチップは基本不要です。
レジにチップジャーと言って、Tipsと書いてある入れ物を置いてあるお店や、クレジットカードで払うときに、サインの前にチップを選ぶ項目があるお店が多いです。
チップは払わなくても良いですし、1ドルのみ払うなどしてもどちらでも良いかと思います。
余談ですが、先日夫が暑い中エアコンの無いお店で働いてる子に、頑張れ!という意味で5ドルをチップジャーに入れているのを見たときは素敵な人だなって惚れ直しました。笑
また、レジで自分で注文するタイプのカフェや食堂などでクレジットカードで支払うと、チップをiPADで選択しなければいけない場合が多いです。
持ち帰りの時や、席で注文しないカフェは基本的には一番下のNo Tipのボタンを押してチップを払わないという選択で大丈夫です。
ただとっても気持ちの良い対応をしてもらったり、何かお願いをしてそれに対応してもらったりした場合は少しチップをあげるのも良いかと思います。
そういう場合は真ん中の列のCustome Tip Amountを押します。
そうするとこの様なチップの金額を選ぶ画面が出てくるので、既に画面にある金額を選ぶ
もしくは自分の好きな金額をあげたい場合は下の電卓の様な数字のボタンで金額を設定する事も出来ます。
この写真だと0.50ドル(50セント)を入力しています。この後、横のAdd Tipというボタンを押して終了です。
商品はカードで支払って、チップは現金をチップジャーに入れる事も出来るので、自分に合ったチップの払い方で良いです。
美容院やスパマッサージ
美容院やマッサージ、ネイルサロンなどでもチップを払います。
アメリカ本土の人が、サロンでは少し多めにチップを渡すと言ってるのを聞いた事があります。
ニューヨークで美容師をした後ハワイで美容師をしている人は
「ニューヨークの人はチップを多くくれた。時には100ドルくれる人も。ハワイの人は基本きっちり15%くれる。」
と言っていたので、ハワイでは15%、とても仕上がりが気に入ったら20%くらいで良さそうです。
ホテルのお部屋の掃除
ホテルに宿泊して帰る時や、宿泊中に部屋の掃除をしてもらう時にもチップを置きましょう。
目安は1晩2ドル〜5ドルです。(高級ホテルの場合、チップを少し高めにするようです。)
ベッドの横のサイドテーブルに、
「Thank you for cleaning. Have a nice day! (お掃除ありがとうございます。良い1日を)」
などのメモを書いて添えて置いておくとわかりやすく、お互い気持ちが良いと思います。
バレットパーキング
ホテルやレストランによっては、自分で停める駐車場が無く、入り口で係りの人に車を渡し駐車してもらうバレットパーキングしか無い所があります。
バレットパーキング自体料金がかかる所がほとんどですが、帰る時に車を持って来てくれたスタッフにチップを2ドルほど払います。
チップの目安一覧表
荷物の手伝い1ドル、タクシーを停める手伝い1ドル
コートルームアテンダント
コート1つに付き1ドル
バレットパーキング
車を受け取った際に2ドル
タクシー
15%と、荷物の出し入れの手伝いに1-2ドル
デリバリー
10%(最低1-2ドル)
ベルボーイ
荷物1つに付き1ドル。
ただし荷物が1つのみの場合でも最低2ドル
ホテルの部屋の掃除
1晩2ドル-5ドル
レストランのウェイター
15%-20% 10%以下にはならないように
バーテンダー
15%-20% (ジュースの場合最低50セント お酒は最低1ドル)
(参照 CNN Money: http://money.cnn.com/pf/features/lists/tipping/)
例外 コストコ
日本にもあるコストコ。コストコは会社の方針でチップを受け取れないようになっているそうです。
以前雨の中手伝ってくれた店員さんにチップを渡そうとしましたが、
「受け取るとクビになる」
と受け取ってもらえませんでした。
ワイキキでは稀にチップが最初からお会計に含まれているお店があるのでご注意。
チップのない国からの観光客もとても多いハワイ。最初からチップを料金に乗せてお会計を持ってくるお店がたまにあります。
そういうお店はメニューかお会計時の請求の紙に書かれています。2倍チップを払ってしまわないように注意して下さい。
まとめ
・チップは働いている人達の生活がかかっている。
・州によってお給料が2ドルの人もいる
・基本的チップは最低15%払う
・サービスが良い所、良いお店では少し高く払う
・場面によって数ドル払う時も
・稀に最初からチップがお会計に含まれているお店もある
日本人には馴染みのないチップ。
最初は戸惑うと思いますが、そこは外国で異文化。払い忘れなど無いように気をつけましょう。